MMS(モービルマッピングシステム)とは、三菱電機株式会社が開発した車載型による移動式高精度2次元計測システム (車載レーザ測量)です。
走行しながらGSP&レーザースキャナーとカメラで周囲の対象物を位置計測し、高効率かつ高精度な地物情報を取得することができます。
MMS研究会では次世代の基盤地図整備に向け高精度3次元地図作成モデルの実運用を推進しています。
MMSの精度を検証するフィールド実証では、平面図へ利用する場合の水平位置精度と縦断図・横断図へ利用する場合の標高精度が公共測量作業規定(準則)記載の地図情報レベル500及び250以内に収まるという検証結果 が確認されています。
これにより、道路台帳附図作成業務をはじめとした公共測量にも観測成果を活用することができます。
3Dレーザースキャナーは、離れた所から高精度な3次元点群データを高速に取得します。
従来の地上測量に比べ高密度なデータを安全・迅速に計測可能です。
人が立ち入りにくい崖・斜面や災害危険箇所等の観測、構造物等を計測し経年変化や外観保存等を管理、さらには現況データと設計データを用いた3次元シミュレーションからの計画・立案等、従来危険を伴った作業や労力を要した作業でも、安全・迅速に対応可能です。
ご紹介した事例以外にも、以下のような分野で活用されています。
■災害地・急傾地等の危険箇所での計測・調査・体積計算
■構造物等の計測・維持管理・3Dモデリング・内空断面計測
■残土処分場・採石場・造成現場等の体積計算・現況管理
■景観等のシミュレーション